プロジェクトの品質状況をリアルタイムに分析! Gitからソースコードの変更量を自動取得する機能を使ってみた。
テスト管理ツールCATのサポート担当の坂本です。
プロジェクトの品質状況を分析する際にソースコードの変更量に対する
バグ密度やテスト密度を指標にするときがあると思います。
CAT4.16.4では、品質分析時に利用するソースコードの変更量を、
手軽に取得し、各種指標を自動的に表示する機能を追加しました。
本記事では自動でGitからソースコードの変更量を取得できる機能を実際に設定し、
情報を表示させてみて、どのような効果があるのかを検証してみようと思います。
1. Gitリポジトリ連携設定でリポジトリとサービス課題、プロジェクトを連携します。
※Gitリポジトリの連携方法の詳細はこちらを確認ください。
参考:CATとGitHubを連携してみた
2. サービス設定 > サービスの基本設定 で「機能」を登録します。
ソースコードの計上先を分ける項目です。サブシステム毎などで設定します。
3. プロジェクト設定 > 詳細情報の設定画面で「機能別ステップ数」のデータ取得元を変更します。
データ取得元を「手動」から「Git」に変更し、画面下部の「登録する」をクリックし、
設定は完了です。
「設定の登録と同時にステップ数データを最新化する」
にチェックを入れて完了し、設定後にすぐにソースコードの変更量を最新化させます。
1.課題を起票します。
※課題を登録する際に「機能」を登録してください
2.コミットログに課題ID(今回の場合は ERRW-3)を付けてコミットして課題と紐付けします。
gitコミットは課題に登録された機能とも関連付けされます。
$git add sample.txt
$git commit -m "テスト ERRW-3”
$git push origin master
備考:
Gitコミットと課題を紐付けするとCATの課題参照画面から
ソースコードの変更差分を確認できます。詳しくは以下を確認ください。
参考:CATとGitHubを連携してみた
3.ソースコードの変更量を確認します。
※ソースコードの変更量を即時で反映させたいときは
「基本設定 3」で紹介した「設定の登録と同時にステップ数データを最新化する」
にチェックを入れて再設定します。
①詳細情報画面を確認する
総ステップ数の他に、追加数、変更数、削除数がわかります。
②機能分析画面を確認する
グラフやテーブルでケースや課題とソースコードの変更量の割合を確認できます。
プロジェクトを分析するときに必要だったテスト密度やバグ密度の把握が非常に簡単だと思いました。
また、全体・サブシステム毎の変更量(開発規模)をもとに工数と掛け合わせて生産性が推定できますね。
課題点はコミットログに課題IDを記入しないとCATで感知できないところです。
コミット時に課題IDを書き忘れた場合でも、期間を指定して取り込めるようになればいいなと思います。
CATのソースコード変更量取得機能の紹介でした。
ソースコードの変更量の確認は各種ツールやコマンド入力で取得できますが、
機能毎の変更量を取得するのはこれまで困難でした。
CAT上ですぐ確認できるのは便利だと思います。
プロジェクトの品質状況を把握したいときにぜひご利用ください!!