SVNとスコープ管理を連携させるその効果は?
テスト管理ツールCATのサポート担当の坂本です。
CAT4.16で新機能が追加されたSVN連携プラグインの導入効果を検証してみようと思います。
概要
CATはSVNのリポジトリとの連携機能をプラグイン※1として提供しています。
リポジトリへコミットする際に、メッセージに課題IDを追加することによって、CATの課題とSVNのリビジョンの関連づけを自動的に行わせることが可能です。
課題の参照画面からソースコードの変更履歴を確認できるため、ソースコードがどの要件や課題に関係しているのかを把握ができます。
※1 プラグイン機能はダウンロード版限定の機能になります。
[事前準備]
SVNサーバおよび以下を用意します。また、プロトコルにSVNを利用します。
・SVNリポジトリ
・SVNのユーザおよびパスワード
※SVNのプラグインはSVNプロトコルとsshプロトコルに対応しています。
[CAT側の設定手順]
① プラグインインストール
プラグインをこのページからインストールします。
インストール後にディレクトリに配置します。
配置先:${CAT_HOME}/catmodule/ROOT/WEB-INF/lib/
② CATを再起動します。
$systemctl stop cat
$systemctl start cat
③ メニューアイコン(歯車)から[システム管理]を選択し、[プラグイン管理]をクリックしてプラグインをインストールします。
④ サービスのトップ画面から「サービス設定」を選択し、「SVNリポジトリ連携設定」をクリックして、リポジトリ連携設定をSVNリポジトリとユーザID、パスワードを登録します。
CATの課題とSVNのコミットを関連付けする
SVNでコミットする際にコミットのメッセージにCATのIDを記述することによって、CATの課題とリビジョンの関連付けを自動的に行います。
例えば、SVNのチケットにコミットする際にCAT-895のチケットと関連付けさせる場合は以下のようになります。
$svn add sample.java
$svn commit -m "CAT-895”
※コミットログに課題のID(今回の場合は CAT-895)を記載することでCATの課題とSVNを関連付けすることができます。
[CATでコミットを確認する]
サンプルで起票したスコープ管理の参照画面を開き、ページ下部活動のタブのSVNをクリックするとコミットが確認できます。
※ファイル名をクリックするとの更新差分が確認できます。
以下の2点をお勧めします!
・ソースレビューコストを大きく削減可能
スコープに紐づいたソースコードの変更内容を簡単に確認できるようになりました。
ワークフローと組み合わせれば、Githubのプルリクエストと同じ機能を実現できます。
・問題が発生した場合でも、原因の特定が容易になる
スコープや障害とソースコードが紐づいているので、問題発生の原因や経緯を簡単に遡って特定することができます。
SVN連携プラグインは、実際にCAT開発チームで使っています。
とても便利な機能なので是非使ってみてください!